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この像は、手がすべてです。西洋の目には、猫が手を振っているように見える——やあ、と。日本で人を呼ぶときは、手を上げ、手のひらを下に向けて、指を前へ折り返します。招き猫は、どうぞ中へ、と言っているのです。
いちばんよく語られるのは豪徳寺の話です。いまの東京・世田谷にある小さな寺。江戸の初め、鷹狩りの帰りの井伊直孝が、山門の猫に呼ばれたような気がして寺に立ち寄りました。すると空が割れ、激しい雷雨になった。直孝は寺の屋根の下で雨をやり過ごし、住職のもてなしに礼を言いました。
You've seen this cat in a thousand restaurants. It isn't waving hello. In Japan, you call someone over with your palm down, fingers folding. The cat is saying: come in. Almost four hundred years ago, a lord was riding home from a hawking trip, past a poor little temple outside Edo. At the gate, a cat seemed to call him in. He went. Then the sky broke open in a violent storm. He waited it out under the temple roof, and made it his family's temple. A poor temple prospered, because of a cat. Which paw it raises matters. The left calls in people. The right calls in money. The round-eyed cat you know comes from Tokoname, a pottery town that started making them in the late nineteen-thirties. If you'd like one of your own, Maison Homura will go and look for it. So it isn't waving hello. It's asking you in.
こうした品は、入っては出ていきます。見つけた品の多くは、ネットには出しません。
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一体を手で原型に起こす。あとの猫はすべてここから生まれる。
石膏型に泥漿を流し込む。石膏に沿って固まった層が猫になる。
乾かして型から外し、窯で焼く。
黒と茶の斑、赤い首輪、金の小判を手で描く。
やがて豪徳寺は井伊家の菩提寺となり、貧しかった寺は栄えます。山門の猫がその始まりとされました。ほかにも名乗りを上げる場所があります。新宿の自性院、そして浅草の今戸。今戸では、寺社に詣でる人々に土の猫が売られていました。像そのものが記録に現れるのは一八五二年。広重が浅草寺で売られる招き猫を描いた年です。
どちらの手を上げているかで意味が変わります。左手は人を招く——客、縁、にぎわう店。右手はお金を招く。店の帳場には、たいてい左手が置かれます。
目が大きく耳の大きい、丸い猫。多くの人が思い浮かべるあの姿は常滑のものです。ひとつ手前の、赤い土の町。一九三〇年代の終わり、古い焼き物の商いが傾いたとき、陶工たちは猫をつくりはじめ、一九五〇年には日本の主な産地になっていました。白地に黒と茶の斑、赤い首輪に鈴。もう片方の手には、江戸の金貨・小判を胸に抱えています。





鉄分の赤い土の上に立つ半島の町で、六古窯のうち最も古い窯です。十二世紀の盛時にはこの丘に三千基ともいわれる窯があり、焼かれた大甕は沿岸の船が行くところすべてへ渡りました。常滑の甕は日本じゅうから出土します。
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