焔Maison Homura
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三 · 木 — 秋田・男鹿

なまはげ面

鬼ではありません。年に一度、山から降りてきて家をあらためる神です。

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なまはげ面 — 秋田・男鹿
秋田・男鹿 · 文化八年の記録から

大晦日の夜、秋田の男鹿半島では、若い衆がこの面をかぶり、藁のケデをまとって雪のなかを家々へまわります。足を踏み鳴らし、「泣ぐ子はいねがー」「怠け者はいねがー」と叫ぶので、家の子どもは本当に泣きます。

そのあと主人が座らせ、酒をすすめ、その年のことを改まって申し開きします。誰がよく働き、誰が怠け、誰が生まれたか。訪れた神はそれを聞きとどけ、もう一度戒めて、次の家へ発ちます。藁をまとった神による、家の一年の検分です。

映像 · 0:45 · 英語ナレーション男鹿のなまはげ
ナレーションを読む(英語)

Japan has a Krampus. But here, parents open the door for him. Every New Year's Eve in Oga, men in demon masks and straw coats go house to house, roaring: "Any crybabies? Any lazy ones?" Even the name is a threat. Sit by the fire all winter, and your shins break out in red blotches. Namomi. Namahage means "the one who peels them off." The children scream. The father steps in, pours them sake, and swears the kids will be good. But the demons carry a book. And everything in it, the parents told them, before the door ever opened. When they leave, the straw that falls from their coats is kept, for a year of good health. If you'd like one of your own, Maison Homura will go and look for it. Krampus works for Santa. The namahage works for Mom.

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  1. 木彫りKibori

    古い面は一木彫り。村の面には張子や笊で作るものもある。

  2. 彩色Saishiki

    赤か青の地を厚く塗る。この面は夜、火の明かりで見られる。

  3. 毛付けKe-tsuke

    縁に馬の毛や藁の毛を植える。

  4. 角Tsuno

    角と牙は別に作って打ち込む。

鬼ではありません。そう呼んでしまうと肝心のところが抜け落ちます。彼らは来訪神——年の変わり目に山から降りてくる神であり、あの怖さは、置いていく福の代金です。

面は集落ごとに彫られ、ふたつとして同じ決まりがありません。赤いもの、青黒いもの、角のあるもの、ないもの。古いものは笊の底や木、型に貼った紙など、家にあるもので作られました。ケデは歩くたびに藁を落とし、床に落ちた一本を拾って持ち帰ると縁起がよいとされます。

なまはげ面 — 右
右から
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なまはげ面 — 正面なまはげ面 — 左なまはげ面 — 背面なまはげ面 — 右
覚え書き
産地
秋田県男鹿半島
日
大晦日・十二月三十一日
初出
菅江真澄の紀行、文化八年
登録
ユネスコ無形文化遺産、二〇一八年
産地について

日本海へ突き出した半島で、真ん中に山があり、縁に集落が並んでいます。大晦日の夜、それぞれの集落の若い衆が藁のケデと彫った面を身につけ、雪のなかを戸口から戸口へまわります。子どもは本気で泣きます。

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