Maison Homura
0333
一 · 紙 — 福島・会津

赤べこ

黒い斑は疱瘡です。子の代わりに、この牛が背負う。

赤べこ — 福島・会津
福島・会津 · 江戸期からの守り

張子の赤い牛。首だけが糸で吊ってあり、触れるといつまでも揺れつづけます。

古い言い伝えがあります。柳津の円蔵寺を建てるとき、赤い牛たちが川から材木を運び上げ、仕事が終わっても一頭だけがその場を離れなかった、と。

赤べこ — 左
左から
赤べこの仕事場
作り手の仕事場
作りの順
  1. 木型Kigata

    胴と頭を別々に型取る。頭は自由に揺れねばならない。

  2. 紙貼りKami-bari

    型に和紙を貼り、しっかり乾かす。

  3. 首吊りKubi-tsuri

    胴の中に糸で頭を吊る。触れずとも首を振る。

  4. 彩色Saishiki

    朱に黒と白の斑。疱瘡除けの印である。

肝心なのは色です。赤は疱瘡を退けると信じられ、脇腹に描かれた黒い丸はその疱瘡のあと——子の代わりにこの牛が背負うようにと、枕元に置かれました。

陽気な姿をしていますが、始まりは恐れです。日本の郷土玩具はたいていそうです。

赤べこ — 右
右から
四方から
赤べこ — 正面
正面
赤べこ — 左
赤べこ — 背面
背面
赤べこ — 右
覚え書き
素地
張子、赤漆塗り
糸で吊り、ひとりでに揺れる
黒い斑
疱瘡のあと。子の代わりに背負う
産地
福島県会津
産地について

雪国です。会津は一年の三分の一を閉ざされ、そこから出た手仕事は十一月から三月のあいだ屋内でできる仕事——漆、絵ろうそく、張子の牛——ばかりです。

棚に並ぶ前に

品は日本で一点ずつ探し、出品する前に撮ります。お探しのものをお書きください。それに応えるものが入りましたら、お知らせします。

お知らせすることがある時だけお送りします。月に二度のこともあれば、何もない月もあります。