焔Maison Homura
0235
一 · 紙 — 福岡・博多

博多張子

この家から歩いて行ける、ただひとつの仕事。

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博多張子 — 福岡・博多
福岡・博多 · 江戸期からの町の仕事

これは地元のものです。博多は福岡の古いほうの商人町で、ここから歩いて十分ほど。いつからと数える人もいないほど昔から、型に紙を貼りつづけてきました。

虎はこの町の看板です。つくりはこの部屋のはじめにある達磨とまったく同じ——木型に紙を貼り重ね、割って外し、合わせて乾かす。ただし達磨が厳しい顔をしているのに対し、こちらは陽気そのものです。橙に太い黒の筆の縞、開いた口に白い牙、耳の内は桃色。

映像 · 0:56 · 英語ナレーション張子の虎 — 元気で、そして帰ってきて
ナレーションを読む(英語)

Call someone this in Japan. It's an insult. A paper tiger: fierce outside, hollow inside. But in 1822, Osaka handed them out in a plague. The old tale goes: a new sickness had reached the city. It could kill in three days. Medicine merchants made a pill called Tiger Head Kills Demons, since demons were said to hate tigers. They gave it away free, with a paper tiger. Did it work? … Nobody can prove it. But every November, crowds still line up for that tiger. Japan has another saying: a tiger can go a thousand miles… and still come home. In wartime, mothers stitched tigers onto cloth for sons going off to war. So a tiger carries two wishes: stay well, and come home. Someone you love is far from home right now. Send them a tiger. Want a paper tiger at home? Maison Homura will find one.

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Etsyのレビュー ★5.0・スターセラー ↗
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ご予算
ご用途
博多張子の仕事場
作り手の仕事場
作りの順
  1. 木型Kigata

    博多の型は浅い。手に持って軽いように。

  2. 紙貼りKami-bari

    和紙を薄く貼り重ねる。他の産地より薄い。

  3. 型抜きKatanuki

    割って外し、合わせ直し、継ぎ目を紙で隠す。

  4. 彩色Saishiki

    博多の祭りが求める強い色で描く。

首は遊ばせて据えてあります。触れると、そのあと長いあいだ頷きつづける。それがこの品の眼目で、子どもに与えられた理由でもあります。

日本で虎は男の子のものです。五月の節句に、鎧や鯉のぼりと並べて飾る。そう育ってほしいから虎なのです。同じ工房では、青い鯨、猿面、鶏、それから口髭の丸い達磨もつくります。

大阪では、張子の虎にもうひとつの物語があります。1822年、見たことのない病が町に入ると、道修町の薬種商は鬼が嫌うという虎にちなんで「虎頭殺鬼雄黄圓」という丸薬をつくり、門を守る小さな張子の虎を添えて無料で配りました。いまも毎年11月22日と23日、少彦名神社には笹につけた張子の虎を求める人の列ができます。

「虎は千里行って千里帰る」ともいいます。戦時中、母親たちは街角に立ち、出征する息子のために白い布へ赤い糸の結び目を一人ひとつずつ頼みました。結び目で虎を描いた千人針もあります。だから張子の虎には二つの願いがこもります。元気でいること、そして帰ってくること。

この家のほかのものは、遠いどこかでつくられて、ここへ来た。これだけは、この道の先でつくられました。

博多張子 — 右
右から
ひと回りして見る
博多張子 — 正面博多張子 — 左博多張子 — 背面博多張子 — 右
覚え書き
素地
木型に和紙を貼り重ね、割って合わせる
首
遊ばせて据える——ひとりでに頷く
誰のため
男の子、五月の節句に
産地
福岡・博多——この家から数本先の通り
産地について

この家は福岡にあり、博多はその古いほうの商人町です。市場と社と仕事場のある、川のこちら側。この部屋にあるもののなかで、歩いて行ける距離でつくられているのはこれだけです。

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