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十七世紀の末まで、絹は染められても描けなかった。濡れた色は繊維を伝って広がり、境目はすべて濁る。それを解いたのが京の扇絵師・宮崎友禅斎で、答えは米の糊だった。
下絵を描き、渋紙の筒から糊を細く、輪郭の上に置いてゆく。糊は土手である。内側に挿した色は、土手を越えられない。仕上げに蒸して色を留め、水に晒せば土手は消え、あとには輪郭ごとに髪ほどの白い線を残した絵が残る。
こうした品は、入っては出ていきます。見つけた品の多くは、ネットには出しません。
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青花で絹に下絵を描く。後で洗えば消える汁である。
渋紙の筒から糊を、髪ほどの細さで線の上に置いてゆく。
糊の土手の内側に色を挿す。土手を越えて滲むことはない。
蒸して色を留め、糊も下絵の青も流れ落ちるまで水に晒す。
その白い線が、手描き友禅と型の写しを分ける印である。糊のあった記憶なのだ。
かつて晒しは鴨川で行った。長い絹が流れに揺れていた。今は屋内でする。理に適っていて、そのぶん美しくない。

土鈴は、たまたま音の鳴る飾りではありません。鈴です。釉をかけない土に玉を入れたまま焼き、足もとに小さな音穴を切ってある。音は乾いていて短く、金属とはまるで違います。
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