焔Maison Homura
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三 · 木 — 富山県南砺市井波

欄間

二つの部屋が分け合うものだから、両側から彫ります。

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欄間 — 富山県南砺市井波
富山県南砺市井波 · 井波の彫刻——明和年間から

欄間は、襖の上、鴨居と天井のあいだに入る透かしの板です。閉てきってしまえば行き来のなくなる二つの部屋のあいだに、光と風だけを通すために、そこにあります。

そこからこの仕事の問題が生まれます。欄間は二つの部屋のどちらのものでもある。両側から見られるのだから、両側から彫らなければならない。欅や桐の厚い一枚板を彫り抜き、表も裏も仕上げる。細工を隠す裏側というものが、ありません。良い面と悪い面がない。向こう側が甘ければ、隣の部屋にいる人にそのまま見抜かれます。

欄間 — 左
左から
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Etsyのレビュー ★5.0・スターセラー ↗
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ご予算
ご用途
欄間の仕事場
作り手の仕事場
作りの順
  1. 木取りKidori

    欅か楠の一枚板。彫り抜ける厚みのものを選ぶ。

  2. 下絵Shita-e

    板の両面に直接下絵を描く。

  3. 荒彫りAra-bori

    不要な部分を抜く。ここから先、板は直せない。

  4. 仕上げ彫りShiage-bori

    両側の部屋から見えるよう、深く彫り込む。

最も良いものが出るのは富山の井波で、きっかけは火事でした。明和三年、町の中心にある瑞泉寺の本堂が焼けます。再建のため京都の東本願寺から御用彫刻師が入り、仕事をしながら土地の者に教えました。彼らは帰り、町には彫刻が残りました。

いまも二百本ほどの鑿を使い、仕上げに機械を入れません。工房は通りに向かって開いています。井波は、見るより先に音が聞こえます。

欄間は静かに減っています。嫌われたからではなく、それを必要とする間取りの家がつくられなくなったからです。取り壊される家から外された板が、いま古物商に流れています。建築の一部だったものが彫刻になる——出世のような顔をした、格下げです。

欄間 — 右
右から
ひと回りして見る
欄間 — 正面欄間 — 左欄間 — 背面欄間 — 右
覚え書き
場所
鴨居と天井のあいだ
彫り
彫り抜き、表裏の両面から
材
一枚板——欅、檜、桐
井波
明和の再建から続く彫刻の町
産地について

工房ばかりの通りが一本あり、どれも通りに向かって開いていて、どこでも彫っています。きっかけは火事でした。明和三年に瑞泉寺の本堂が焼け、再建のため京都・東本願寺から御用彫刻師が入り、仕事をしながら土地の大工に教えた。彼らは帰り、井波はやめませんでした。

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