焔Maison Homura
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三 · 木 — 北海道・八雲

木彫り熊

北海道でいちばん知られた木彫は、スイスの土産物の写しから始まりました。

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木彫り熊 — 北海道・八雲
北海道・八雲 · 大正十三年から

大正十三年、徳川義親がヨーロッパから木彫の熊を持ち帰りました。ベルンで買い求めたものです。八雲の農民たちにそれを見せ、冬の畑仕事のない長い季節に彫ってはどうかと勧めました。

彼らは彫りはじめ、一世代のうちに、鮭をくわえた熊は北海道を訪れた者が必ず持ち帰るものになりました。

木彫り熊 — 左
左から
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木彫り熊の仕事場
作り手の仕事場
作りの順
  1. 木取りKidori

    桂か菩提樹を、木目が体の長さに沿うよう木取りする。

  2. 荒彫りAra-bori

    斧と大きな丸鑿で、塊の中から熊を出す。

  3. 毛彫りKebori

    毛の一本一本が鑿の一打ちである。熊の良し悪しはここで決まる。

  4. 仕上げShiage

    目と爪を入れ、油で仕上げる。彩色はほとんどしない。

肌がすべてです。毛は磨きません。短い鑿のあとを何百と並べたまま残すので、稜のひとつひとつが光を拾い、離れて見ると毛に見えます。

はっきり書いておきますが、これはアイヌの伝統ではありません。アイヌの木彫は独自の主題を持つ別の芸術であり、土産物の熊はその傍らに育った二十世紀の産業です。

木彫り熊 — 右
右から
ひと回りして見る
木彫り熊 — 正面木彫り熊 — 左木彫り熊 — 背面木彫り熊 — 右
覚え書き
始まり
大正十三年、ベルンで買った熊から
技法
鑿のあとをそのまま毛として残す
鮭
昭和期に定型となる
産地
北海道八雲町
産地について

この家にあるもののなかで、いちばん年代のはっきりした仕事です。大正十三年、八雲の農場を持っていた徳川義親がヨーロッパから帰り、スイスで買った木彫の熊を土産に持ち帰って、冬に畑仕事のない農民の副業にと勧めました。

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