焔Maison Homura
2035
三 · 木 — 奈良

奈良一刀彫

鑿のあとは削り落としません。あれが仕上げです。

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奈良一刀彫 — 奈良
奈良 · 中世の祭礼人形から

一刀彫とは、一本の刃で彫るということです。大胆な平面で削ぎ落とし、刃の残した面をそのまま残す。丸めず、磨かず、つくった痕跡を隠そうとしません。

その素地に胡粉を置き、鉱物顔料で彩色し、金箔で仕上げます。角張った顔立ちが、屏風絵のような明るい色を背負うことになります。

奈良一刀彫 — 左
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奈良一刀彫の仕事場
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作りの順
  1. 木取りKidori

    柔らかい木を小さく取る。祭りの人形であって、仏師の仕事ではない。

  2. 一刀彫Ittō-bori

    一本の刀で面を落として彫る。後から丸めることはしない。

  3. 彩色Saishiki

    彫り面の上に岩絵具を直に置く。鑿跡を消さない。

  4. 金箔Kinpaku

    良い品には、地に金箔を置く。

題材は奈良の祭礼から来ています。舞人、楽人、鹿、能の登場人物。

なめらかにしないと先に決めてしまう様式で、あとはすべてそこから導かれます。

奈良一刀彫 — 右
右から
ひと回りして見る
奈良一刀彫 — 正面奈良一刀彫 — 左奈良一刀彫 — 背面奈良一刀彫 — 右
覚え書き
名の意味
一刀彫——一本の刃で
面
彫ったまま。磨かない
彩色
胡粉、鉱物顔料、金箔
産地
奈良
産地について

一刀彫という名は、見えるもののほうを約束しています。刃の残した面を磨き消さない。あれが仕上げです。いくつかの決然とした面で彫り、そこで止める。

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