Maison Homura
3333
五 · 布 — 日本各地

風呂敷

風呂で敷いた布。その上で脱ぎ、脱いだものを包んだ。

風呂敷 — 日本各地
日本各地 · 室町期に名が定まる

室町の風呂屋では、床に布を敷き、その上で衣を脱ぎ、湯に入るあいだ結んでまとめておいた。風呂に敷く。習慣のほうは五百年前に消え、名だけが残った。

残ったのは、用途の決まっていない一枚の正方形である。そしてそれが、家の中でいちばん役に立つものだった。袋にも、包みにも、荷にも、座布団にも、日除けにもなる。かたちは結び方が決め、結び方には名前がある。

風呂敷 — 左
左から
風呂敷の仕事場
作り手の仕事場
作りの順
  1. 染めSome

    型か手で染める。多くは藍。

  2. 裁ちTachi

    正方に裁つ。寸法は包むものが決める。棚が決めるのではない。

  3. 縫いNui

    四辺を縫う。どの辺も結び目になるからである。

  4. 包みTsutsumi

    最後の一手は使う人のもの。結び方には名前がある。

贈り物を包んで差し出し、開けてもらい、布は受け取って帰る。包みは贈り物の一部ではない。持ち主とともに帰り、次にまた使われる。

当家でも使っている。木綿一枚で足りるなら、この家から袋に入って出てゆくものはない。

風呂敷 — 右
右から
四方から
風呂敷 — 正面
正面
風呂敷 — 左
風呂敷 — 背面
背面
風呂敷 — 右
覚え書き
名の由来
風呂に敷くことから
かたち
正方形。寸法は包むものが決める
定番の柄
唐草。泥棒の風呂敷でもある
作法
布は贈った側が持ち帰る

棚に並ぶ前に

品は日本で一点ずつ探し、出品する前に撮ります。お探しのものをお書きください。それに応えるものが入りましたら、お知らせします。

お知らせすることがある時だけお送りします。月に二度のこともあれば、何もない月もあります。